カテゴリー別アーカイブ: Q&A

陸上選手からのご相談

「コーチから『アゴの力を抜け!』と指導されているのですが、

なかなかリラックスできずに困っています。」

 

というご相談を、滋賀県の高校生、Kさんから受けました。

種目は100mだとのことです。

 

そもそも昔は、短距離に限らず、陸上競技といえば、

「歯を食いしばって走る」イメージでしたが、

 

最近はすっかり、アゴの力を抜いてリラックスさせることが浸透してきましたね。

非常に良い傾向です。

 

なぜなら、

顎関節は首や肩とも、筋肉でつながっており、アゴが緊張しすぎると腕の振りがスムーズではなくなってしまうからです。

 

女子100m、200mの世界記録を現在も保持している、故フローレンス・ジョイナー選手がソウル・オリンピックで華々しい活躍を遂げたとき、印象的だったのが、

アゴをリラックスさせながら笑顔でゴールインする姿でした。

 

もう25年も前になりますが、この頃から、アゴの緊張を抜くということが陸上界でもスタンダードになりましたね。

 

さて、

 

ご相談の件にもどりますが、まずは、ウォーミングアップ練習から首や肩をよく動かしてほぐし、”ポカン口”を意識することから始めてください。

 

(コーチに叱られない程度に)歌を歌ったりハミングをしたりして、アゴや舌をリラックスさせ、リズムを取ることも有効です。

 

アゴは振り子の役割をしますから、よくリラックスさせて、パフォーマンスを伸ばしてください。

口の開き具合は?

「アゴががくがくして口を開けるのがツライのですが、

そもそも口はどのくらい開けば正常なのでしょうか?」

 

というご質問を神奈川県の女性、Mさんからいただきました。

 

口を開けるのが辛い方は結構いらっしゃいますね。

1日中パソコンやスマホに向かっていて姿勢が悪い方や

アナウンサーや講師の先生など、しゃべる職業の方にも多い傾向です。

 

結論からお答えすると、ひとつの目安は

「口を開けて縦に指3~4本入るのが理想的」です。

 

日本整顎協会のクライアントでは、1、2本しか入らなくて苦しんでいる方からよくご相談を受けます。

 

改善法としては、

まずは、姿勢を正して猫背を解消するのが先決です。

 

パソコンやスマホをのぞきこむ時間をできるかぎり減らし、首や肩周りの筋肉をストレッチしてあげるだけでも、軽度の顎関節症には効果がのぞめますので、

ぜひ、実践してください。

歯ぎしり癖があるかどうか?

顎というのは構造上、もともと負担がかかりやすい関節です。

 

ひとつの理由は、アゴ(下顎骨)というのはぶら下がっていて重力の影響を受けているからです。

 

重力を受けると筋肉が伸ばされようとしますが、筋肉というのは伸ばされると反作用で縮こまろうとしてしまいます。つまり、常に緊張状態を強いられるわけですね。

 

もうひとつの理由は、

 

しゃべったり、食べ物を噛んだりして1日に何百回も反復動作を繰り返すからです。噛み合わせの悪さや噛み癖など、負担が蓄積しやすいのです。

 

その他、ストレスを感じたり緊張したときに食いしばる癖があったり、歯ぎしり癖があったりすると更に負担が増します。

 

一度、家族やパートナーに

「私って歯ぎしりしてる?」とたずねてみてください。

 

もし、

 

答えが「YES」なら、ぜひ一度ご相談を。

アゴに負担がかかる職業は?

アゴに負担がかかる職業というのがあります。

 

まず、皆さんが思い浮かべるのは、アスリートですね。

 

野球のバッターなどは、

一説によると瞬間的に100kg以上の力が奥歯にかかるといわれています。

王貞治選手は奥歯がボロボロになったとか。

 

このため、マウスピースによって歯にかかる負担を軽減しているアスリートも少なくありません。特に、何百kgのウェイトを持ち上げる重量挙げ選手やボディビルダーはマウスピースをよく使用していますね。

 

当協会にも、

 

ボディビル選手などから

「歯が痛くて歯医者さんに行ったけど治らない」

というご相談が寄せられることがあります。

 

多くの場合、歯の問題ではなく、

食いしばりによるアゴの負担なんですね。

 

この場合、整顎術によって改善が可能です。

アゴってどういう構造なの?

アゴは上アゴと下アゴによって構成されています。

 

下アゴは「下顎骨(かがくこつ)」という1つの骨です。

 

この下顎骨からは喉元にある「舌骨(ぜっこつ)」という骨や肩甲骨にも筋肉がつながっています。また、舌が伸びている土台となっているのも下顎骨(および舌骨)です。

 

一般に想像しやすい、上アゴは「上顎骨(じょうがくこつ)」で、ここから上の歯が生えています。

 

一方、上アゴの関節自体は、

 

側頭骨(そくとうこつ)」という頭蓋骨の一部にあって、

 

下アゴとの間の「関節円盤(かんせつえんばん)」がクッションの役割をしています。

 

この他にも、頭蓋骨の一部である、「蝶形骨(ちょうけいこつ)」、「頬骨(きょうこつ)」などからも下アゴへ筋肉が伸びており、広い意味ではこれらの骨も上アゴだと考えていいと思います。

 

これらの筋肉によって顎は開けたり閉めたり、前後・左右移動させたり、と複雑な動きができるようになっています。

アゴってどうしてズレるの?

顎関節はもともと、可動性が高く安定性が低い関節です。

 

簡単にいうと、動きやすく、ズレやすい関節だということです。

 

支持組織としては、細い靭帯(骨と骨をつなぐベルト)が3本ほどあるだけで、ほとんどは筋肉で支えられてバランスを取っています。

 

同様の関節には、肩関節が挙げられます。肩もよく動きますが、よく動く分、「ハズれた」という話も耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。

 

顎も肩も、安定性が低いため、脱臼もしやすいわけです。

 

ですから、エクササイズや整顎などで

定期的にアゴを整える必要があるわけですね。

私って隠れ顎関節症?

自覚症状の有無にかかわらず、

顎関節(がくかんせつ=アゴ)が緊張している方は非常に多いです。

 

「私のアゴってどんな状態ですか?」と聞かれることがよくあります。

 

特にアゴに違和感や痛みがなくても、以下の項目に当てはまる方は

隠れ顎関節症(がくかんせつしょう)」かも知れません。

 

1)あくびなど、口を開けたときに「カクン」と音がする。

2)口を閉じるときに「カクン」と音がする。

3)歯ぎしりを指摘されたことがある。

4)緊張すると歯を食いしばる癖がある。

5)現在、歯科治療中である。

6)口を開いたときに、縦に(横ではありませんよー)指4本入らない。

 

気になる方はお気軽にご相談ください。